「鬼滅の刃」と「呪術廻戦」、どちらもみんな大好きなマンガです。いよいよ鬼滅の刃、無限城編の劇場版第一弾が公開になりますね!!
ところで、ジャンプコミックス17巻の147話(無限城編)を読んでいて改めてアレ??と思ったのが、「鬼滅の刃」で上弦の参・猗窩座の「術式展開(じゅつしきてんかい)」。さいきん散々呪術廻戦を読んでいたので、久々に読み返すとここで術式という単語が出てくることに驚いてしまいました。
「あれ?これって呪術廻戦の影響受けてる?」 「領域展開や生得術式と何が違うの?」
皆さまはそう感じたことはありませんか?
この記事では、両作品のファンである私が、その違いを誰にでも分かりやすく、徹底的に解説していきます!
結論:猗窩座の「術式展開」と呪術廻戦は無関係!
まず結論から言うと、猗窩座の「術式展開」と呪術廻戦の「領域展開」は、もちろん全く関係ありません。 偶然似てしまっただけで、作品間での設定の流用などはないと考えられます。パクリということも考えにくいでしょう。
では、なぜ私たちは似ているという印象を受けてしまうのでしょうか?
それは「術式」と「展開」という二つのキーワードが、両作品で少しずつ違う意味で使われているからではないでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。
鬼滅の刃:猗窩座の「術式展開」とは?
鬼滅の刃における猗窩座の「術式展開」は、彼の血鬼術(けっきじゅつ)「破壊殺(はかいさつ)」を発動する際の掛け声であり、行動そのものです。
- 血鬼術「破壊殺」:
猗窩座の戦闘スタイルのこと。武術を極めた彼が、相手の闘気を感知して攻撃する能力。 - 術式展開:
この「破壊殺」という技の”型”を、その場に展開するための合図。
猗窩座が「術式展開!」と叫ぶと、地面に雪の結晶のような陣が現れます。
これは「破壊殺・羅針」という技で、陣の中では相手の急所を自動で感知するコンパスのような役割を果たします。
つまり、猗窩座にとっての「術式展開」は、「俺の戦い方(術式)を見せてやるぜ!(展開)」といったニュアンスになります。
呪術廻戦:「領域展開」と「術式」とは?
一方、呪術廻戦で使われる言葉の意味も見てみましょう。
領域展開(りょういきてんかい)
こちらは、呪術師が到達できる呪術の極致と言われる技です。 自らの呪力で、心の中にあるイメージ(生得領域)を現実世界に具現化させ、固有の空間(領域)を作り出します。
この領域の中では、術師の能力が格段に向上し、放った術式が相手に必ず当たるという絶大な効果があります。
術式(じゅつしき)
ここが一番のポイントです。 呪術廻戦における「術式」とは、呪術師が生まれながらに体に刻まれた固有の能力そのもの(生得術式)を指します。
- 五条悟の「無下限呪術」
- 伏黒恵の「十種影法術」
これら一つ一つが「術式」です。
呪術師は、この「術式」というプログラムに呪力を流し込むことで、初めて特殊な技を発動できるのです。
一目でわかる!両者の違い比較表
言葉だけだと混乱するかもしれないので、表にまとめてみました。
項目 | 鬼滅の刃 (猗窩座) | 呪術廻戦 |
---|---|---|
名称 | 術式展開 | 領域展開 |
「展開」するモノ | 技の“型”や”陣” | 固有の“空間” |
「術式」の意味 | 自身の武術スタイル(破壊殺) | 生まれ持った固有能力 |
効果 | 攻撃の精度を上げる | 領域内で術式が必中になる |
位置づけ | 血鬼術を発動する掛け声 | 呪術の奥義・極致 |
画像にまとめるとこんな感じです。

まとめ
さて、整理をしてみましたがいかがでしたでしょうか。
「術式展開」と「領域展開」、そして「術式」という言葉。
これらは、それぞれの作品の世界観の中で独自の意味を持つ、全くの別物であることがお分かりいただけたかと思います。
- 猗窩座の「術式展開」: 自分の戦闘スタイル(術式)を発動(展開)する掛け声。
- 呪術廻戦の「領域展開」: 固有の空間(領域)を広げ(展開)、必中の術式を放つ奥義。
人気作品同士だからこそますます面白い、こうした「偶然の一致」。
これもまた、作品を楽しむ醍醐味の一つかもしれません。
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