令和7年度(2025)ITストラテジスト試験 午後Ⅰ 解答速報(生成AI geminiに聞いてみた解答)

AIに聞いてみた

ITストラテジスト試験 午後Ⅰの解答速報もAIに聞いてみよう



皆さま試験お疲れ様でした。!ただいま試験当日、2025年4月20日(日)の20:42にこの記事を書いています。



先ほど午前Ⅱの解答について、自主学習用に作成してブログに投稿させて頂いたのですが、なんとIPAの解答がすでに出ていました。みんな、IPAの解答速報を見よう!!







問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2025年度、令和7年度) | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2025年度、令和7年度)」に関する情報です。


というわけでIPAの解答と見比べても、午前Ⅱ試験でgeminiは全問正解と素晴らしい実力を発揮してくれました。
午後Ⅰは記述問題であり、問題作成者の視点・世界観によって解答が決まってくるため、基本的に生成AIで答えを出すことは不可能です。



そんなことは分かりつつ、今回一緒に受験した高校の友達と、geminiの解答を一緒に見ていたらけっこう楽しかったので共有させて頂きます。テスト後にあの問題どうだった?!とか話すのほんと楽しいですよね。高校時代を思い出しました。



ということで、そんなことに使っていただいたら楽しいかもしれないgemini解答速報です。仮に納得できる内容であっても合っている可能性は低いので、お遊び程度で見てください。



なお、私は頭が疲れすぎていて、もはや解答をまともに読めていません。明日ゆっくり読みます。よろしくお願いいたします。



令和7年度(2025) ITストラテジスト試験 午後Ⅰ 総括と解説(偉そうだけどgeminiの)



本日、ITストラテジスト試験を受験された皆様、誠にお疲れ様でした。
午後I試験の問1から問3について、現時点での分析に基づき、プロフェッショナルとしての視点から講評を述べさせていただきます。



【全体講評】



令和7年度午後I試験は、近年のトレンドであるデジタルトランスフォーメーション(DX)を軸に、スタートアップ企業の成長戦略(問1)、地方自治体における住民サービス向上(問2)、地域密着型小売業における顧客体験価値(CX)向上(問3)と、それぞれ異なるドメインにおけるIT活用の具体的事例が問われた。



全体として、問題文の読解量・情報量は依然として多いものの、各設問で問われている内容自体は比較的オーソドックスであり、解答の根拠となる記述も問題文中に見出しやすいものが多かったと評価できる。したがって、全体的な難易度としては「標準的」であったと言えよう。



合格のためには、長文の中から設問の意図に合致する情報を迅速かつ正確に抽出し、因果関係や背景・目的を論理的に整理する読解力・思考力がまず求められる。さらに、ITが経営戦略や業務課題、顧客ニーズとどのように結びつき、価値を生み出すのかを構想し、指定された字数内で的確に表現する能力が不可欠であった。単なるIT知識の有無ではなく、ビジネスとITを架橋するストラテジストとしての総合的な能力が問われた試験であった。



【各問講評】



問1:スタートアップ企業におけるITを活用した新たなビジネス領域の開拓



  • テーマ: 動画解析技術を持つスタートアップ企業の成長戦略、技術シーズの事業化、市場ニーズ分析、アライアンス戦略。


  • 難易度:標準的


  • 講評:スタートアップ企業が自社の技術的強み(AI動画解析)を活かし、市場調査を通じて監視カメラ市場という新たなビジネス領域を開拓するプロセスを題材としている。設問1では、Y社の技術が市場(特にリアルタイム監視・異常検知)のニーズに合致する点を的確に捉える必要があった。設問2では、成長戦略の実現手段として業務提携を選択した理由(迅速な市場参入)、各市場セグメントのニーズ(人手不足、ネットワーク負荷)と提供機能の関係、そして提携による技術的シナジー(U社の圧縮技術)の理解が問われた。設問3では、プライバシー保護やセキュリティ(不正アクセス防止)といった非機能要件への対応、具体的な技術(物体識別・行動検知)のユースケース(置き配検知)、サービス提供に必要なビジネス基盤(定額課金システムの準備)に関する理解度が試された。
    総じて、技術的要素とビジネス戦略、市場ニーズを結びつけて考える能力が求められており、問題文の情報を素直に読み解き、論理的に整理すれば解答は比較的導きやすかったと考えられる。


問2:ITを活用した子育て支援の強化



  • テーマ: 地方自治体におけるDX、住民サービス向上、プラットフォーム構築による地域活性化。


  • 難易度:標準的~やや易


  • 講評:地方都市がリモートワーク普及等の社会変化を捉え、子育て支援の強化を通じて「選ばれる街」を目指すという、今日的なテーマを扱っている。設問1では、環境変化の認識と、計画の目的達成度を測るKPI設定の妥当性が問われた。設問2は、アンケート調査結果から、子育て世帯が抱える課題(孤立、情報不足)と、行政側の課題(プッシュ型支援の難しさ)を抽出する読解力が中心であった。設問3では、構築されるAngel Cloudの各機能(子育てSNS、チャット、支援記録)が、アンケートで明らかになった課題やニーズ(住民間のつながり創出、パーソナライズされた情報提供、行政・サポート機関間の連携強化)にどのように対応するのかを問うており、機能と課題解決の対応関係を明確に理解できていれば、解答は容易であっただろう。
    行政サービスの特性を踏まえつつ、プラットフォームがステークホルダー(住民、行政、サポート機関)間の情報共有や連携をどのように促進するかという視点が重要であった。比較的平易な設問が多く、高得点を狙いたい問題であった。


問3:ドラッグストアにおけるITを活用した新規サービス立上げ



  • テーマ: 小売業(ドラッグストア)のDX、顧客体験価値(CX)向上、ヘルスケア連携、店舗・オンライン融合(OMO)。


  • 難易度:標準的


  • 講評:地域密着型ドラッグストアが、顧客ニーズの変化(モノ消費からコト消費へ)に対応し、ITを活用して新たな付加価値サービスを提供するプロセスを描いている。設問1では、C社の基本的な店舗戦略(小商圏、標準化)とその目的(利便性向上、効率化)を問う基本的な内容であった。設問2では、CX向上を目指す背景として、顧客ニーズが「生活の質向上」へと変化している点を読み取ることが求められた。設問3は、新たな施策(オンライン相談、ヘルスケアアドバイス、ビューティアドバイス)を実現するアプリの各機能が、どの顧客ニーズや課題に対応するのか、また企業の既存の強み(メーカーとの協力関係)をどのように活用するのかを理解しているかが問われた。設問4では、調剤業務における具体的な課題(薬剤師の業務負担、待ち時間)を、システム導入によってどのように解決するかを問うており、業務改善の視点が求められた。
    身近な業態を題材としつつ、DXによるサービス高度化(パーソナライズ、オンライン連携、業務効率化)という本質を捉える必要があった。各施策と課題・ニーズの結びつきを丁寧に追えば、安定した解答が可能であったと考えられる。


【総括】



繰り返しになるが、本年度の午後I試験は、読解力と論理的思考力を基礎とし、ITをいかにビジネス価値に転換するかというストラテジストとしての構想力・応用力を問うものであった。付け焼き刃の知識ではなく、日頃から担当業務や社会の動向に対して、IT活用の観点から「なぜ」「どのように」を深く考察する習慣が、合格への鍵となるであろう。



受験された皆様の健闘を称えるとともに、今回の経験が今後の糧となることを願っております。



令和7年度 ITストラテジスト試験 午後Ⅰ【問1】gemini解答解説



設問1 [Y社の成長戦略と市場調査]



Y社が、ネットワークカメラ市場をY社の新たなビジネス領域にできると考えた、Y社の提供するサービスが生かせる市場ニーズを40字以内で答えよ。



  • 解答例: 人手での確認が困難なリアルタイムでの異常検知・通知のニーズ。


  • 解説:問題文P.2-3の市場調査結果を見ると、施設向けでは「限られた人員でも対応できるように異常を自動で検知して通知してほしい」、警備業界向けでは「遠隔地でリアルタイムに現場の音声付き動画が確認できれば…適切な対応指示ができる」、家庭向けでは「監視カメラが通常と異なる人や物体の動きを検知した時に通知を受け、…確認や応対を行いたい」といったニーズが共通して読み取れます。これらは、人手では困難な「リアルタイムでの状況把握・異常検知・通知」に対するニーズであり、Y社のAI動画解析技術(行動検知、シーン識別など)が直接的に応えられる領域です。


設問2 [成長戦略の実現方法]



(1) Y社がネットワークカメラ市場へ参入するに当たって業務提携という手法を選択した目的を20字以内で答えよ。



  • 解答例: 迅速な市場参入が必要と考えたため。


  • 解説:問題文P.4に「競合他社となりうる動画解析ベンダーがネットワークカメラ市場へ参入してくることは十分考えられることから、Y社は、迅速な市場参入が必要と考えた。」とあり、その後の検討の結果として「U社と業務提携することを基本方針とした。」と記述されています。競合の動きを考慮し、スピード感をもって市場に参入するために業務提携を選択したことが目的です。


(2) 施設向け監視カメラの異常検知・通知サービスの提供について、異常の検知を通知する機能をもたせた背景を30字以内で答えよ。



  • 解答例: 人手での確認が人員の制約で困難なため。


  • 解説:問題文P.2 (1)施設向け製品の課題として「監視カメラで撮影された動画は人手によって確認しているので、人員が制約となって監視カメラの台数を増やせない施設では、限られた人員でも対応できるように異常を自動で検知して通知してほしいというニーズが多い。」とあります。人員の制約により人手での確認が追いつかない、という背景から自動検知・通知機能のニーズが生まれています。


(3) Y社が、U社と業務提携することによって警備業界向けウェアラブルカメラのネットワーク接続サービスを提供できると考えた理由を25字以内で答えよ。



  • 解答例: U社の低負荷動画圧縮技術を活用できるため。


  • 解説:問題文P.2 (2)警備業界向け製品の課題として「既存のウェアラブルカメラで撮影した音声付き動画は、ネットワーク負荷の問題から遠隔地へのリアルタイム配信及び確認は普及していない。」とあります。一方、P.4で提携相手のU社について「低いネットワーク負荷で動画を送信するための高度な動画圧縮技術をもつ」と説明されています。このU社の技術を活用することで、ネットワーク負荷の問題を解決し、リアルタイム配信サービスを提供できると考えたわけです。


設問3 [新サービスの開発]



(1) 本文中の下線①について、個人のプライバシー侵害を防止するための機能とはどのようなものか。25字以内で答えよ。



  • 解答例: 特定範囲や無関係な人物・物体をマスクする機能。


  • 解説:問題文P.1 (2)Y社の強みであるAI関連技術の中に、「個人のプライバシー侵害への対策として特定の範囲及び無関係の人や物体をマスキングする技術」が挙げられています。下線①はこの強みであるプライバシー保護機能を全ての製品に持たせることを指しています。


(2) 本文中の下線②について、Y社のアクセス権管理機能を監視カメラに適用することでどのような効果を狙ったか。25字以内で答えよ。



  • 解答例: 不正アクセスによる動画流出を防止する効果。


  • 解説:問題文P.2の市場調査結果に「パスワードをそのまま使っている監視カメラが不正アクセスを受けて動画が流出する事例が発生し、社会問題となっている」という課題が挙げられています。Y社のアクセス権管理機能(P.1 初期パスワード強制変更、アクセス可能デバイス登録、二要素認証など)をカメラ自体に適用することで、この不正アクセスリスクを低減し、動画流出を防ぐことを狙っています。


(3) 本文中の下線③について,どのような状況を検知すべきか。25 字以内で答えよ。



  • 解答例: 置き配された荷物が持ち去られる状況。


  • 解説:下線③は家庭向けカメラにおける「置き配に対する防犯機能」に関する記述です。P.3の家庭向けニーズとして「置き配を積極的に利用したいが、盗難にあわないか不安がある」と挙げられています。この不安を解消するための防犯機能として、Y社の物体識別・行動検知技術を用いて検知すべき「特定の状況」とは、すなわち「置き配された荷物が(配達員など正当な者以外によって)持ち去られる」という盗難状況であると考えられます。


(4) 本文中の下線④について、Y社はいつまでにどのような準備を行う必要があるか。40字以内で答えよ。



  • 解答例: 新サービス提供開始迄に契約管理システムを改修し定額課金に対応する。


  • 解説:下線④は「監視カメラの台数に応じた④定額課金制とする」ための準備を指します。P.1のY社のサービス説明に「今後、頻繁にサービスを利用する顧客向けに定額課金制の導入を検討しており,そのためには契約管理システムの改修が必要である。」と明記されています。この準備(契約管理システムの改修)を、「いつまでに」行う必要があるかというと、新サービスの提供開始までに行う必要があると考えられます(P.4 新サービスの開発「提供開始予定日を決定し、新サービスを予定どおりに市場へ提供開始することが重要」)。






以上、問1の解答と解説です。こちらもあくまで現時点での考察となります。



令和7年度 ITストラテジスト試験 午後Ⅰ【問2】gemini解答解説



設問1 [M市の子育て支援の強化]



(1) M市は Angel City Plan を定めるに当たり、どのような環境変化を活用しようと考えたか。40字以内で述べよ。



  • 解答例: リモートワーク浸透による企業拠点設置や移住者の増加。


  • 解説:問題文P.7 [M市を取り巻く環境と子育て支援の整備]には、「リモートワーク技術の活用を背景として、ビジネスの拠点を地方に設置することが増えている」「企業の拠点設置が相次いでいる」「個人として M 市を拠点に選ぶ移住者も増加している」と記述されています。このリモートワークの普及に伴う企業や個人の地方移転・拠点設置という社会的な環境変化を、M市は子育て支援強化と連携させて活用し、更なる成長を目指そうと考えたと読み取れます。


(2) M市が Angel City Plan の目的達成に向けた状況を把握するために、定めるべき指標は何か。25字以内で述べよ。



  • 解答例: M市の20~49歳世代の人口及びその全体に占める割合。 (または 子育て世帯数)


  • 解説:Angel City Planの目的は、「M市に子育て適齢世代を呼び込む」こと(P.8)です。本文P.7では、既にM市の特徴として「20-49 歳の世代(以下,子育て適齢世代という)の割合が他市町村と比べて多くなっている」ことが挙げられています。計画の目的がこの世代の呼び込みである以上、その達成度を測るには、この世代の「人口(実数)」や市全体の人口に占める「割合」を継続的に把握することが指標として適切と考えられます。「子育て世帯数」も目的達成を測る上で重要な指標となり得ます。


設問2 [アンケート調査]



(1) M 市の子育て世帯に下線①の問題が生じる理由は何か。35字以内で述べよ。



  • 解答例: 他県からの転入者が多く、夫婦以外の親族と同居しない世帯が多いため。


  • 解説:下線①は「家庭内での子育てに夫婦以外の親族からの直接的な協力を得にくい」ことです。その理由について、問題文P.7に「この世代は他県からの転入者の割合が多く, 子育て世帯においても、夫婦以外の親族との同居がない世帯が多い。」と直接的な記述があります。地理的に親族が近くにいない、あるいは同居していないため、日常的な協力を得にくい状況が生じていると考えられます。


(2) 下線②によって表面化している M 市の行政機関における子育て支援に関する問題は何か。35字以内で述べよ。



  • 解答例: 個別の世帯状況を能動的に把握し適切な支援を促す手段がないこと。


  • 解説:下線②は「サービスの利用は想定を下回り、利用者数が伸びていない」ことです。この状況に関連する行政機関側の問題として、問題文P.8に「行政機関は, 個別の子育て世帯の状況を能動的に把握し、適切なタイミングで相談を促すなどの子育て支援サービスを提供したいが、子育て世帯から情報を入手する手段が少なく、できていない。」と記述されています。つまり、ニーズがあるはずなのに、行政側から適切なタイミングでアプローチできていない、そのための情報収集手段がないという問題が表面化していると考えられます。


設問3 [ITを活用した子育て支援の強化]



(1) “子育て SNS”は、どのような M 市の子育て世帯の現状を改善するための機能か。30字以内で二つ述べよ。



  • 解答例1: 転入者などが孤立しがちで、地域の知人を得にくい現状。


  • 解答例2: ベビーシッター等の評価や地域情報が不足している現状。


  • 解説:子育てSNS機能(P.9 (b))は、「感想を投稿したり、ほかの子育て世帯の感想を参照したり」「感想を投稿したほかの子育て世帯と、子育て SNSでつながることができる」とあります。これは、アンケート調査で明らかになった問題点(P.8)のうち、「他県からの転入者は同市内に住む古くからの友人も少ないので、M市での子育てに関する情報を得にくい場合がある(→情報不足、解答例2)」「ベビーシッターの利用も考えたいが、…利用した人の評価を聞きたい(→評価不足、解答例2)」「(友人などが少なく)つながりがない(→孤立、解答例1)」といった現状を改善することを目的としていると考えられます。2点挙げるため、孤立解消・つながり構築の側面と、情報・評価の共有の側面を分けて記述します。


(2) “子育てチャット”に備えた下線③の機能は、どのようなニーズを満たすための機能か。40字以内で述べよ。



  • 解答例: 行政から個別の世帯状況や子の成長段階に合った支援提案がほしいニーズ。


  • 解説:下線③は、AIがAngel Cloud内の情報を分析し、「子どもの成長段階など、利用する世帯の状況に合わせたサービスをAIが提案する」機能です(P.10 チャットのつづき)。これは、設問2(2)でも触れた行政側の課題「個別の世帯状況を能動的に把握し、適切なタイミングで支援を提供したいができていない」(P.8)に対応するものです。つまり、子育て世帯側から見れば、「自分たちの状況に合った支援を、適切なタイミングで行政側から提案してほしい」という潜在的なニーズに応える機能であると考えられます。


(3) Angel Cloud に“子育て支援記録”を備えることで、M市が実現したい子育て支援とは具体的にどのような支援か。30字以内で述べよ。



  • 解答例: 行政機関とサポート機関が情報を共有し連携して行う支援。


  • 解説:子育て支援記録機能(P.10 (3)(b))は、「行政機関とサポート機関が各子育て世帯に対して行った支援内容を記録し、行政機関とサポート機関が相互に参照できる」機能です。アンケート調査では、「行政機関及びサポート機関が、地域一体で共同して支援に取り組みたいが、情報共有する方法が確立しておらず、…相互に開示可能な情報を参照することができていない」(P.8-9)という課題が挙げられていました。この記録機能を備えることで、関係機関が支援情報を共有し、互いの状況を把握しながら連携して、より効果的な支援を地域一体で実現することを目指していると考えられます。






以上、問2の解答と解説です。こちらもあくまで現時点での考察となりますので、ご承知おきください。



令和7年度 ITストラテジスト試験 午後Ⅰ【問3】gemini解答解説



設問1 [C社の戦略]



(1) C社が小商圏の中心付近に店舗を出店する戦略をとる狙いは何か。20字以内で答えよ。



  • 解答例: 最寄り店舗で日常の買い物を可能にするため。


  • 解説:問題文P.12 (1)出店に関する戦略に「自動車を利用し5分程度で来店できるように、C社が自ら分割した範囲(以下,小商圏という)の中心付近に店舗を出店している。これによって小商圏内の顧客が日常生活で必要な様々なものを、自宅の最寄り店舗で購入できるようにしている。」とあります。この記述から、顧客が身近な店舗で日常的な買い物を完結できるようにすることが狙いであると読み取れます。


(2) 小売売場の業務の運営に関する戦略において、C社は業務標準化を推進することによってどのような成果を狙ったか。35字以内で答えよ。



  • 解答例: 専門知識のない店員でも効率的に運営でき、顧客対応時間を創出するため。


  • 解説:問題文P.13 (3)小売売場の業務の運営に関する戦略に「こうした取組みによって、専門知識のない店舗スタッフでも小売売場の業務の運営を効率的に行うことを可能とし、それによって、空いた時間でこれまで以上に顧客対応に時間を割くことができている。」とあります。標準化によって、①運営効率化(専門知識不要)と、②それによって生まれた時間で顧客対応を充実させること、の2点が成果として狙われていることが分かります。


設問2 [新たな方針と施策]



C社が顧客体験価値(CX)を高めることとした背景は何か。小売売場の観点で、30字以内で答えよ。



  • 解答例: 商品だけでなく生活の質向上に関する情報や体験へのニーズが高まったため。


  • 解説:問題文P.14 (2)小売売場の課題に「小売売場では、若い世代を中心に、商品そのものへのニーズではなく,生活の質を高めたいという、次のようなニーズが増えており、対応が必要である。」と記載されています。具体例として、健康増進・体形維持改善の情報、素材にこだわった化粧品、スキンケア・化粧の方法といった「モノ」以外のニーズが挙げられています。これらの「生活の質を高めたい」という顧客ニーズの変化に対応し、CXを高める必要が出てきたことが背景です。


設問3 [健康生活アプリ]



(1) C 社が、オンラインサポート機能を提供するのは、施策のどのような部分を実施するためか。35字以内で答えよ。



  • 解答例: 店舗外での服薬指導、残薬管理、健康相談といったサービスを提供するため。


  • 解説:問題文P.14 [新たな方針と施策] (1)には、「店舗で調剤薬を販売することに加え、都市部の医療機関を受診する顧客の通院中及び在宅経過観察などのプレ・アフターホスピタルにおける薬剤師による服薬指導や残薬管理、管理栄養士による栄養指導などの健康相談といったサービスを店舗でもオンラインでも提供する。」とあります。オンラインサポート機能は、この施策のうち、特に店舗外(通院中や在宅など)でのサービス提供部分をオンラインで実現するために提供されると考えられます。


(2) C 社は,ヘルスケアアドバイス機能を提供することによってどのような顧客のニーズを満たすことができると考えているか。35字以内で答えよ。



  • 解答例: 健康増進や体形の維持改善につながる情報の提供を求める顧客ニーズ。


  • 解説:問題文P.14 (2)小売売場の課題で挙げられている「健康の増進や体形の維持・改善につながる情報が欲しい」というニーズに着目します。P.15 (2)ヘルスケアアドバイス機能の説明には、記録情報からAIが「生活習慣改善や体形の維持・改善につながるコメント、おすすめのサプリメント、…PB商品を使ったレシピなどの情報」を提供するとあります。これにより、まさに前述の顧客ニーズを満たすことができると考えていると推測できます。


(3) C 社がビューティアドバイス機能を提供する上で活用する C 社の強みは何か。35字以内で答えよ。



  • 解答例: 化粧品メーカーとの強い協力関係や共同企画の実績があること。


  • 解説:問題文P.13 (4)商品開発や企画に関する戦略に「化粧品メーカーとの一部店舗での期間限定共同イベントとして、化粧品メーカーの販売員が、顧客にメイクアップ体験指導を行ったりしている。」「仕入先の特長を生かした共同企画を実施し高い評判を得ている。」とあります。ビューティアドバイス機能は化粧品に関する提案を行うため、こうした化粧品メーカーとの連携実績や協力関係が、機能を提供する上でのC社の強みとなると考えられます。


設問4 [服薬指導補助システム]



C 社は,服薬指導補助システムを構築することによって,どのような問題を解決しようと考えているか。40 字以内で答えよ。



  • 解答例: 薬剤師の薬歴確認等の業務負担を軽減し、調剤時の顧客の待ち時間を短縮すること。


  • 解説:問題文P.14 (1)調剤売場の課題に「薬剤師は、調剤するときには、過去の薬歴、飲み合わせや保存方法の注意点など様々な確認を行う必要がある。これは、業務負担が大きく、かつ時間が掛かるので混雑時に顧客を待たせることがある。」という問題が記述されています。P.15の服薬指導補助システムの説明には、システムが「薬効重複チェックや服薬指導コメントの作成を行う」とあり、これにより薬剤師の確認業務の負担軽減が期待できます。その結果、調剤にかかる時間が短縮され、顧客の待ち時間も短縮されるという問題解決につながると考えられます。






以上、現時点での解答と解説です。試験、本当にお疲れ様でした!ゆっくり休んでくださいね。




まとめ&参考書など

いかがでしたでしょうか。私は独学で試験に臨んでいたので、勉強はすべてgeminiにサポートしてもらいながら頑張っていました。もちろんITストラテジスト試験教官という観点で完璧というわけでもありませんが、自分が設定したケースに沿って様々なアドバイスをしてくれて本当にありがたかったです。
geminiだけだとちょっと話が一般論に偏りすぎるので、参考書も一通り目を通しておくのがおすすめです。私は新しいものはちょっと高かったので、ブックオフで古いものを買ったり色々組み合わせて勉強しておりました。広田先生のテクニックがとても分かりやすいのですが、ちょっと技巧的すぎる面もあるかな?と感じたので、広田先生の本+アイテックのオレンジの本(スタンダードな解説です)の組み合わせがおすすめです。広田先生の本は論文だけの薄いものでも基本的に同じことが書かれているので大丈夫かと思います。参考になりましたら幸いです。

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2024-09-18

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