こんにちは、にどねゆうきです。
メダロッタ―として日々を頑張っております。(※こちらはカテゴリまとめリンク)
メダロットは1,2,3とクリアし、5やBRAVEも持っていますし、
アニメも無印も魂も見ているので自分こそ宇宙メダロッタ―Xだなと思っていたのですが、
まさかの最初のシアンドッグにボッコボコにされるという失態。精進します。
さて怪盗レトルトもコンビニでバイトしたりしてる世知辛いメダロット界ですが、
私たちが生きているこの令和の日本でも貧乏暇なし。働かなければいけません。
というわけで、今日はビジネスのお話。
まずは、ビジネスにおいていわゆるSDGs対応がマジで求められているということで
企業の気候関連の財務情報開示の流れについて見ていきます。
基本的に省庁のサイトから情報を引用していますので、大筋で誤りはないかと思いますが
私の理解不足で細かい表現など間違っていましたらTwitterにてご指摘頂けますと幸いです。勉強して参ります。
▼パリ協定について:外務省のページ
▼パリ協定の長期目標に関する考察:国立環境研究所 地球環境研究センター
https://www.env.go.jp/press/y0618-03/mat03.pdf
ですが、のちに「ipcc 1.5℃報告書」というのが出されまして、要するに
「やばいわ、精査して計算したら2℃上昇に抑えてても全然やばいわ。
1.5℃未満にしないと地球まじでやばいわ。」ということが発覚し報告されました。
▼IPCC1.5℃報告書概要:環境省
https://www.env.go.jp/earth/ipcc/6th/ar6_sr1.5_overview_presentation.pdf
こちらの環境省の解説に書いてあるのですが、
しかも「地球にやさしく」「レジ袋有料!」などという頭お花畑状態ではなく、
海面上昇や気候変動等々で「このままだと人類が生きていけなくなる、マジでやばいなんとかしないと」という緊急事態。
この環境問題、日本に居るとあまり実感がありません。
それもそのはずで、昨年日本も2050年カーボンニュートラルを目指すことを発表したのですが、実はこれ世界で121番目でめちゃくちゃ遅い。
そもそもこの地球環境問題、ヨーロッパが自分たちの環境技術でビジネスに勝ちたいという思惑も透けて見え、現在のビジネスの勝利者である米・日・中にとってはなかなか頭の痛い問題。
これはいわゆるゲームチェンジで、試合のルールを変えてしまおうという大きな話です。電気自動車なんかが一番分かりやすいですよね。
ということで、私たち日本ではなかなか実感が薄いのですが、
実は世界はとっくに変わる方向に動き始めていて、日本もようやくこの船に乗ることにしたということです。
なので、日本においてはこれから急激にSDGs対応へと迫られることになります。
決まってからは早い日本企業とはいえ、ものすごいスピードでの変化が起きます。
すでに変化が始まっていますのでさっそく見ていきましょう。
と、なんか納得できない部分もありますが、世界の政治がもうその方向で動いているので仕方がありません。
既にヨーロッパの勝ちです。後はこのルールが変わった世界で私たちがどれだけ頑張れるかです。
もう「2050年までに世界の温室効果ガス排出量をゼロにする=カーボンニュートラル」という目標が決まっていますので、それを実現するための具体的な数値目標の計算方法がが既にあります。
これがSBT(Science Based Target)=科学的知見に基づく目標。
▼環境省のSBT解説ページ
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/SBT_syousai_all_20210319.pdf
ということで温室効果ガスの削減目標が科学的な計算式によってと割り振られていきます。
つまり「これぐらい頑張ります!地球にやさしいうちの会社!やったね!」ではなく、
「2050年のカーボンニュートラルを実現するために、あなたの企業はこの時点ではこのぐらいの削減をしてください」というのがもう決まってくるわけです。
しかも「電気をソーラーに切り替えました!」なんてレベルではだめで、
サプライチェーン全てにおける温室効果ガス削減が求められます。
(これでいうと、Scope1とScope2は比較的測定・削減が容易なのですがScope3が難しい)
そして、ただ取り組むだけでも相当に難易度が高いのですが、
その取り組みがどう進んでいるか等々を情報開示しなければいけません。
なので売上や利益と同じぐらい大事なことになってきます。
SDGs取り組みが出来ていない会社は中長期的な持続可能な成長が見込めないので、投資対象としては外れてくるからです。これがESG投資の考え方ですね。
別にいいんじゃないのとか悠長なことを言っていたら、
その会社はまず間違いなく東証再編で東証一部⇒プライム市場へと移行できないです。
こちらの金融庁の資料の「サステナビリティを巡る課題への取り組み」にありますが、
金融安定理事会が設置したTCFD(機構関連財務情報開示タスクフォース)がこうした情報開示を推進しています。
世界最大級の投資機関でもあるGPIF(年金運用期間)もESG投資を進めていて、最終的には全部をESG投資にする流れですので、ここの対応を進めなければ本当に資金が流れてこなくなります。
長々と書きましたが、
①日本はカーボンニュートラル宣言に出遅れた
②でも2050年までのカーボンニュートラルはもう世界中で決まっている
③決めたのが遅い分、日本はものすごいスピードで実行しなければいけない
④実効性を高めるために投資の世界からこの変化は起こり、
(投資で情報開示を迫られる=やらないかん)
結果としてその対応をするために企業もものすごいスピードで対応しなければいけない
ということで、これからビジネスにおいて急激に変革が起きます。
変革が起きますというか、変革しないと置いていかれます。
それこそサプライチェーンの途中に居る企業(みんなそうですね)は、周りの会社のSDGs対応のなかで締め出されます。
その会社とお付き合いがあると削減目標を達成するうえで不利になりますからね。うち現東証一部じゃないからなんて言ってられないです、本当に最終的に1つも東証一部の企業と繋がっていないでしょうか。
これから巻き起こる本当に急激な変化。急に起こった話のようにも思えます。
国連環境計画が設立されたのは1972年。
いったい50年も何をやっていたんだ、先輩たちが何もしてこなかったから俺たちがめちゃくちゃ大変なんじゃないかとも思います。
納得できないことも多々あります。
しかし、逆襲のシャア風に言えばいよいよ「地球が持たん時が来ている」のでしょう。
絶望した誰かが小惑星を地球に落としたりする前に、
とりあえず小市民の我々は「地球がダメになるかならないかなんだ! やってみる価値ありますぜ! 」とSBTの目標達成に向けお仕事を頑張るしかありません。
そして、これらの環境対応を踏まえた企業の経済活動を行っていくうえで大切なのが「CSV」という考え方。データのファイル形式ではありません。
CSRより一歩進んだこの考え方を私たち1人1人が理解することが「持続可能な成長」が求められる時代のビジネスの前提となります。
次回はこのCSVについて考えていきたいと思います。
メダロッタ―として日々を頑張っております。(※こちらはカテゴリまとめリンク)
メダロットは1,2,3とクリアし、5やBRAVEも持っていますし、
アニメも無印も魂も見ているので自分こそ宇宙メダロッタ―Xだなと思っていたのですが、
まさかの最初のシアンドッグにボッコボコにされるという失態。精進します。
さて怪盗レトルトもコンビニでバイトしたりしてる世知辛いメダロット界ですが、
私たちが生きているこの令和の日本でも貧乏暇なし。働かなければいけません。
というわけで、今日はビジネスのお話。
まずは、ビジネスにおいていわゆるSDGs対応がマジで求められているということで
企業の気候関連の財務情報開示の流れについて見ていきます。
基本的に省庁のサイトから情報を引用していますので、大筋で誤りはないかと思いますが
私の理解不足で細かい表現など間違っていましたらTwitterにてご指摘頂けますと幸いです。勉強して参ります。
- SDGs実現のために迫られる経営変革
▼パリ協定について:外務省のページ
▼パリ協定の長期目標に関する考察:国立環境研究所 地球環境研究センター
https://www.env.go.jp/press/y0618-03/mat03.pdf
ですが、のちに「ipcc 1.5℃報告書」というのが出されまして、要するに
「やばいわ、精査して計算したら2℃上昇に抑えてても全然やばいわ。
1.5℃未満にしないと地球まじでやばいわ。」ということが発覚し報告されました。
▼IPCC1.5℃報告書概要:環境省
https://www.env.go.jp/earth/ipcc/6th/ar6_sr1.5_overview_presentation.pdf
こちらの環境省の解説に書いてあるのですが、
ということで、気温上昇を1.5℃に抑えながら人類が活動を続けていくのは現状の延長ではマジで困難だということです。ふだん「できるよ!」と言う環境省がこの温度感で書くレベルです。
地球温暖化を1.5℃に抑制することは不可能ではない。
しかし、社会のあらゆる側面に. おいて前例のない移行が必要である。
しかも「地球にやさしく」「レジ袋有料!」などという頭お花畑状態ではなく、
海面上昇や気候変動等々で「このままだと人類が生きていけなくなる、マジでやばいなんとかしないと」という緊急事態。
この環境問題、日本に居るとあまり実感がありません。
それもそのはずで、昨年日本も2050年カーボンニュートラルを目指すことを発表したのですが、実はこれ世界で121番目でめちゃくちゃ遅い。
そもそもこの地球環境問題、ヨーロッパが自分たちの環境技術でビジネスに勝ちたいという思惑も透けて見え、現在のビジネスの勝利者である米・日・中にとってはなかなか頭の痛い問題。
これはいわゆるゲームチェンジで、試合のルールを変えてしまおうという大きな話です。電気自動車なんかが一番分かりやすいですよね。
ということで、私たち日本ではなかなか実感が薄いのですが、
実は世界はとっくに変わる方向に動き始めていて、日本もようやくこの船に乗ることにしたということです。
なので、日本においてはこれから急激にSDGs対応へと迫られることになります。
決まってからは早い日本企業とはいえ、ものすごいスピードでの変化が起きます。
すでに変化が始まっていますのでさっそく見ていきましょう。
- 環境対応を進めないと株式市場から締め出される時代が来る
と、なんか納得できない部分もありますが、世界の政治がもうその方向で動いているので仕方がありません。
既にヨーロッパの勝ちです。後はこのルールが変わった世界で私たちがどれだけ頑張れるかです。
もう「2050年までに世界の温室効果ガス排出量をゼロにする=カーボンニュートラル」という目標が決まっていますので、それを実現するための具体的な数値目標の計算方法がが既にあります。
これがSBT(Science Based Target)=科学的知見に基づく目標。
▼環境省のSBT解説ページ
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/SBT_syousai_all_20210319.pdf
ということで温室効果ガスの削減目標が科学的な計算式によってと割り振られていきます。
つまり「これぐらい頑張ります!地球にやさしいうちの会社!やったね!」ではなく、
「2050年のカーボンニュートラルを実現するために、あなたの企業はこの時点ではこのぐらいの削減をしてください」というのがもう決まってくるわけです。
しかも「電気をソーラーに切り替えました!」なんてレベルではだめで、
サプライチェーン全てにおける温室効果ガス削減が求められます。
(これでいうと、Scope1とScope2は比較的測定・削減が容易なのですがScope3が難しい)
そして、ただ取り組むだけでも相当に難易度が高いのですが、
その取り組みがどう進んでいるか等々を情報開示しなければいけません。
なので売上や利益と同じぐらい大事なことになってきます。
SDGs取り組みが出来ていない会社は中長期的な持続可能な成長が見込めないので、投資対象としては外れてくるからです。これがESG投資の考え方ですね。
別にいいんじゃないのとか悠長なことを言っていたら、
その会社はまず間違いなく東証再編で東証一部⇒プライム市場へと移行できないです。
こちらの金融庁の資料の「サステナビリティを巡る課題への取り組み」にありますが、
金融安定理事会が設置したTCFD(機構関連財務情報開示タスクフォース)がこうした情報開示を推進しています。
世界最大級の投資機関でもあるGPIF(年金運用期間)もESG投資を進めていて、最終的には全部をESG投資にする流れですので、ここの対応を進めなければ本当に資金が流れてこなくなります。
長々と書きましたが、
①日本はカーボンニュートラル宣言に出遅れた
②でも2050年までのカーボンニュートラルはもう世界中で決まっている
③決めたのが遅い分、日本はものすごいスピードで実行しなければいけない
④実効性を高めるために投資の世界からこの変化は起こり、
(投資で情報開示を迫られる=やらないかん)
結果としてその対応をするために企業もものすごいスピードで対応しなければいけない
ということで、これからビジネスにおいて急激に変革が起きます。
変革が起きますというか、変革しないと置いていかれます。
それこそサプライチェーンの途中に居る企業(みんなそうですね)は、周りの会社のSDGs対応のなかで締め出されます。
その会社とお付き合いがあると削減目標を達成するうえで不利になりますからね。うち現東証一部じゃないからなんて言ってられないです、本当に最終的に1つも東証一部の企業と繋がっていないでしょうか。
これから巻き起こる本当に急激な変化。急に起こった話のようにも思えます。
国連環境計画が設立されたのは1972年。
いったい50年も何をやっていたんだ、先輩たちが何もしてこなかったから俺たちがめちゃくちゃ大変なんじゃないかとも思います。
納得できないことも多々あります。
しかし、逆襲のシャア風に言えばいよいよ「地球が持たん時が来ている」のでしょう。
絶望した誰かが小惑星を地球に落としたりする前に、
とりあえず小市民の我々は「地球がダメになるかならないかなんだ! やってみる価値ありますぜ! 」とSBTの目標達成に向けお仕事を頑張るしかありません。
そして、これらの環境対応を踏まえた企業の経済活動を行っていくうえで大切なのが「CSV」という考え方。データのファイル形式ではありません。
CSRより一歩進んだこの考え方を私たち1人1人が理解することが「持続可能な成長」が求められる時代のビジネスの前提となります。
次回はこのCSVについて考えていきたいと思います。