こんにちは、にどねゆうきです。
急に暮らしとお金の話です。
いきなりヤバい話出してきたなとドン引きしないでください。
一般的な常識のお話です。ヤバい話出てきません。
というのも私、実はファイナンシャルプランナーの資格を持っていたりします。
(仕事が金融系なわけではないのですが、学生の頃に必要な知識と思い勉強しました)
そのせいか同僚や友人からお金の話を説明してくれというお願いを受ける回数の多いこと多いこと。
正直、どうやって生きてきたねんと思うことも多々ありますし、ハタから見てて本当に危なっかしいので義務教育に確定申告ぐらい入れておいてくれよと思いますが、
とにかく私ごときの知識で何か役に立つことがあればということで、よく聞かれることをブログに書いておきたいと思います。
それでは本日は「源泉徴収票」をみて考えていきましょう。
給料をもらって日々生活している方(会社員・団体職員・アルバイトなどなど)を想定して書いてます。
さて、こちらがおなじみ(?)の「源泉徴収票」です。
最近は人事労務もシステム化が進んでいるのでシステムによって書式が異なるかと思いますが、基本的には同じ内容が書いてあるかと思います。
そもそも「源泉徴収」って何??というところから説明させて頂きますと、
英語では「withholding tax」と呼ばれ、あらかじめ税金を先に徴収する制度のことです。
一番イメージしやすいのは「給与や報酬のときに、あらかじめ所得税が引かれる」ことでしょうか。
なんで源泉と言うのかはちょっと存じ上げないのですが、
お金が泉から湧いてきて、そこからお水(お金)を掬う前に税金を取られるということでしょうか。なんという物語的なワード!
言葉にセンスがありすぎてかえって分かりにくくなる例かもしれません。あと、お金は勝手に湧くことはないのでちゃんと働いてください。
ちなみに、誰がこの区分けを考えたのか知りませんが「住民税」や「介護保険料」については源泉徴収と言わず「特別徴収」と言います。
また、社会保険料(厚生年金など)も引かれているかと思いますが、これは「徴収」と言います。統一してくれよ。
そして、一般的には色々とひっくるめて「天引き」とか言われます。
給与が泉から湧いてくるイメージなのか、天から降ってくるイメージなのかハッキリさせて欲しいところ。
特にそれぞれを区分けして覚える必要はないのですが、引かれているのは所得税だけじゃなくて色々あるんだということを覚えておくと、住宅ローン控除とかふるさと納税とか、様々な国の制度が理解しやすくなるかと思います。
この源泉徴収制度、実務についてよくよく考えると意味の分からない制度です。
本来であれば所得税というのは所得を得た人(つまり私たち一人ひとり)が自分で納税しなければいけないものです。当たり前ですね。
そして取り立てるのは(国税の場合)国です。
ところが実際には何が起こっているかというと、会社の担当者(人事・経理担当者)が給与に対しての税金の割合を全部いちいち計算して、天引きして、それから国へもこうやって源泉徴収しましたよという報告を出しているわけですね。会社めっちゃ大変じゃん。
もちろん実際には経理システムを導入して行うわけですが、そのシステム費用の負担は会社がするわけで...よくよく考えるとなんだか納得いかないなという感じです。
そんなことを60年ぐらい前に考えていた方も居たらしく(今よりもっと計算が大変だったことでしょう)、最高裁判所で1962年に源泉徴収制度の合憲性が争われています。
以下、Wikipediaより判示を引用いたします。
いや「利するところ全くなしとはいえない」って!
ちょっと弱気になってんじゃん!!😂😂笑
まあでも合理的ではあると思いますし、国が税金を集めるときに給与の元締めを抑えたほうが良いのは妥当だと思いますから、そりゃそうなるなというところです。
ですがこれを当たり前と思わず、私たちも国も、人事・経理担当の皆さまに感謝の念を持ったほうが良いのではないかと思います。
\全国の人事・経理の皆さま、ありがとうございます!!!/
身近なところだと銀行の利子とかにもつきます。
よく「利子の2割が引かれる」などと言われますが、所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%=20.315%ですね。
なので1,000円の利子がついたとすると、20.315%分の203円が源泉徴収されて受け取れるのは797円です。泣ける。
>給与などの支払い側がやらされる(受け取り側は何もしなくてよい)
>所得税だけでなく、住民税や社会保険料など色々なものが天引きされている
以上、薄っぺらい情報ですが何かの参考になりましたら幸いです。
そうした世の中のニーズを掴んでか、
「お金の講座!」「リベラルアーツ!」「なんちゃら大学!」みたいなのもたくさんありますが、どうか騙されることのないよう、火傷することのないよう、くれぐれも気を付けて頂きたいなと思います。
個人的には国家資格であるFP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)の勉強を通して身に着けて頂くのが一番正攻法かなと思います。
(※FPになるのが目的なわけではないので、通信講座や予備校などは一切通わなくて大丈夫...というか講座系ビジネスっていっぱいあってそれはそれで怖いので気を付けて下さい)
3級のテキストで十分です。
予備知識も特に必要ないかと思いますので、ぜひぜひお手に取ってみて下さいね。
図書館にも置いてあるのでそれで全く問題ないと思います。
(※問題集とテキストが分かれてるパターンがあったりするのでご注意ください!知識を得るのが目的なので、テキストだけあれば大丈夫です。)
試験自体もそう難しいものではないので(マークシートのみ、私は一発合格でした)テキストを読んでみて受けてみたい!となった方はチャレンジしてみて下さいね。受験料が6,000円するので正直自己満足の世界かなと思います。
目標があったほうが勉強も頑張れる方はぜひぜひ。
急に暮らしとお金の話です。
いきなりヤバい話出してきたなとドン引きしないでください。
一般的な常識のお話です。ヤバい話出てきません。
というのも私、実はファイナンシャルプランナーの資格を持っていたりします。
(仕事が金融系なわけではないのですが、学生の頃に必要な知識と思い勉強しました)
そのせいか同僚や友人からお金の話を説明してくれというお願いを受ける回数の多いこと多いこと。
正直、どうやって生きてきたねんと思うことも多々ありますし、ハタから見てて本当に危なっかしいので義務教育に確定申告ぐらい入れておいてくれよと思いますが、
とにかく私ごときの知識で何か役に立つことがあればということで、よく聞かれることをブログに書いておきたいと思います。
それでは本日は「源泉徴収票」をみて考えていきましょう。
給料をもらって日々生活している方(会社員・団体職員・アルバイトなどなど)を想定して書いてます。
- 源泉徴収って何?
さて、こちらがおなじみ(?)の「源泉徴収票」です。
最近は人事労務もシステム化が進んでいるのでシステムによって書式が異なるかと思いますが、基本的には同じ内容が書いてあるかと思います。
そもそも「源泉徴収」って何??というところから説明させて頂きますと、
英語では「withholding tax」と呼ばれ、あらかじめ税金を先に徴収する制度のことです。
一番イメージしやすいのは「給与や報酬のときに、あらかじめ所得税が引かれる」ことでしょうか。
なんで源泉と言うのかはちょっと存じ上げないのですが、
お金が泉から湧いてきて、そこからお水(お金)を掬う前に税金を取られるということでしょうか。なんという物語的なワード!
言葉にセンスがありすぎてかえって分かりにくくなる例かもしれません。あと、お金は勝手に湧くことはないのでちゃんと働いてください。
ちなみに、誰がこの区分けを考えたのか知りませんが「住民税」や「介護保険料」については源泉徴収と言わず「特別徴収」と言います。
また、社会保険料(厚生年金など)も引かれているかと思いますが、これは「徴収」と言います。統一してくれよ。
そして、一般的には色々とひっくるめて「天引き」とか言われます。
給与が泉から湧いてくるイメージなのか、天から降ってくるイメージなのかハッキリさせて欲しいところ。
特にそれぞれを区分けして覚える必要はないのですが、引かれているのは所得税だけじゃなくて色々あるんだということを覚えておくと、住宅ローン控除とかふるさと納税とか、様々な国の制度が理解しやすくなるかと思います。
- 会社の人事・経理担当が税金の計算をさせられる制度
この源泉徴収制度、実務についてよくよく考えると意味の分からない制度です。
本来であれば所得税というのは所得を得た人(つまり私たち一人ひとり)が自分で納税しなければいけないものです。当たり前ですね。
そして取り立てるのは(国税の場合)国です。
ところが実際には何が起こっているかというと、会社の担当者(人事・経理担当者)が給与に対しての税金の割合を全部いちいち計算して、天引きして、それから国へもこうやって源泉徴収しましたよという報告を出しているわけですね。会社めっちゃ大変じゃん。
もちろん実際には経理システムを導入して行うわけですが、そのシステム費用の負担は会社がするわけで...よくよく考えるとなんだか納得いかないなという感じです。
そんなことを60年ぐらい前に考えていた方も居たらしく(今よりもっと計算が大変だったことでしょう)、最高裁判所で1962年に源泉徴収制度の合憲性が争われています。
以下、Wikipediaより判示を引用いたします。
「源泉徴収制度は、これによつて国は税収を確保し、
徴税手続を簡便にしてその費用と労力とを節約し得るのみならず、
担税者の側においても、申告、納付等に関する煩雑な事務から免がれることができる。
また徴収義務者にしても、
給与の支払をなす際所得税を天引し
その翌月一〇日までにこれを国に納付すればよいのであるから、
利するところ全くなしとはいえない。
されば源泉徴収制度は、
給与所得者に対する所得税の徴収方法として能率的であり、
合理的であって、公共の福祉の要請にこたえるものといわなければならない。」(Wikipediaより)
いや「利するところ全くなしとはいえない」って!
ちょっと弱気になってんじゃん!!😂😂笑
まあでも合理的ではあると思いますし、国が税金を集めるときに給与の元締めを抑えたほうが良いのは妥当だと思いますから、そりゃそうなるなというところです。
ですがこれを当たり前と思わず、私たちも国も、人事・経理担当の皆さまに感謝の念を持ったほうが良いのではないかと思います。
\全国の人事・経理の皆さま、ありがとうございます!!!/
- 利子も源泉徴収されます
身近なところだと銀行の利子とかにもつきます。
よく「利子の2割が引かれる」などと言われますが、所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%=20.315%ですね。
なので1,000円の利子がついたとすると、20.315%分の203円が源泉徴収されて受け取れるのは797円です。泣ける。
- 今日のポイント
>給与などの支払い側がやらされる(受け取り側は何もしなくてよい)
>所得税だけでなく、住民税や社会保険料など色々なものが天引きされている
以上、薄っぺらい情報ですが何かの参考になりましたら幸いです。
- FP3級テキストでのお金の勉強のすすめ
そうした世の中のニーズを掴んでか、
「お金の講座!」「リベラルアーツ!」「なんちゃら大学!」みたいなのもたくさんありますが、どうか騙されることのないよう、火傷することのないよう、くれぐれも気を付けて頂きたいなと思います。
個人的には国家資格であるFP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)の勉強を通して身に着けて頂くのが一番正攻法かなと思います。
(※FPになるのが目的なわけではないので、通信講座や予備校などは一切通わなくて大丈夫...というか講座系ビジネスっていっぱいあってそれはそれで怖いので気を付けて下さい)
3級のテキストで十分です。
予備知識も特に必要ないかと思いますので、ぜひぜひお手に取ってみて下さいね。
図書館にも置いてあるのでそれで全く問題ないと思います。
(※問題集とテキストが分かれてるパターンがあったりするのでご注意ください!知識を得るのが目的なので、テキストだけあれば大丈夫です。)
試験自体もそう難しいものではないので(マークシートのみ、私は一発合格でした)テキストを読んでみて受けてみたい!となった方はチャレンジしてみて下さいね。受験料が6,000円するので正直自己満足の世界かなと思います。
目標があったほうが勉強も頑張れる方はぜひぜひ。