【クロノクロス】「キッドを仲間にしない」1周のみプレイヤーが見逃すもう1つの物語

クロノクロス
こんにちは、にどねゆうきです。

一応任天堂系のブログなのに古のPSゲーム「クロノクロス」の記事ばっかり書いています。

が、きっといつかSwitchに移植される日が来ることでしょう。
昔はまさか任天堂ハードでPS1のFF3部作が遊べる日が来るとは夢にも思っていませんでした。夢はいつかきっと叶うものです。
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というわけで今日もクロノクロスについて語らせて頂きたいと思います。
  • クロノトリガーの「強くてニューゲーム」と「周回プレイ」
皆さまご存じの通り、クロノクロスという作品はスーパーファミコンの名作ゲーム「クロノトリガー」の続編です。

クロノトリガーは日本のRPGを代表するマスターピースとして知られ、BGMは東京オリンピックの入場局にまでなりました。
FFの坂口博信、ドラクエの鳥山明と堀井雄二の3人が携わった「ドリームプロジェクト」として名高く、その前評判を一切裏切らないどころか遥かに飛び越えていく究極のゲームです。
そんなクロノトリガーを伝説のゲームにした理由の一つが、「強くてニューゲーム」という名前とシステムを導入したことだと思います。

ゲームのラスボスである「ラヴォス」を倒す(一度クリアする)と選ぶことができ、クリアした状態でのステータスやアイテム、装備を持ってゲームを最初からやり直すことが出来ます。つまり無双できるということですね。

1回目のプレイ時には苦戦した敵(例えばドラゴン戦車とか)を蹂躙していくのは本当に気持ちよく、それだけでも楽しいのですが醍醐味は13種類のマルチエンディングシステム。
実は2週目以降、「ラヴォス」には好きなタイミングで勝負を挑めるようになるんですね。例えばゲームが始まった瞬間にクロノ一人で挑むことも可能です。さすがにキツいですが。この倒したタイミングによってエンディングが分岐していくというわけです。

「こんなところからも挑めるんだ!」という驚きと、なんだか色んなものをすっ飛ばしてラヴォスと戦う爽快感はこれまでのゲームとは全く異なる面白さを提供してくれました。
  • 選ばなかった未来 ― クロノクロスにおける「強くてニューゲーム」
そして続編たるクロノクロスでもこの「強くてニューゲーム」はもちろん導入されました。
それもマルチエンディングどころか、ストーリー分岐として大幅にパワーアップして帰ってきたのです。

選択肢によってストーリーが大きく変わる。
これは周回プレイの楽しさを飛躍的に高めるとともに、「選ばなかった選択肢・選ばなかった未来」というクロノクロス全体のテーマを味わうことが出来る、格別に素晴らしい仕組みだと思います。

ですがその選択肢。

あまりにもあり得ないというか、会話の流れ的に選ばないというか、お約束ではないというか、下手すれば2周目でもそのまま気づかずに進んでしまいそうな内容がゲーム中にいくつかあります。

今回はそのうち、ゲーム冒頭で早々に現れる大きな分岐ポイント「キッドを仲間にしない」を紹介させて頂きます。
これによって大きく物語は変わります。ドラクエ5でいうとビアンカとフローラを選ぶぐらい大きな話です。

実はこのルートは辿ったことがないという方は、ぜひ押し入れからPSを引っ張り出してプレイしていただきたいなと思います。2つのルートを辿ることで、これまでのイメージとは異なる複層的なクロノクロスの物語、その厚みを実感して頂けるはず!!と思います。
  • キッドと共に始まるクロノクロスの物語
こちらは攻略本「クロノクロス アルティマニア」です。
クロノ・クロス アルティマニア
表紙を飾るキャラクターは、クロノクロスのメインヒロイン「キッド」ですね。

もうクロノクロスというゲームは、言うならばキッドのゲームなわけです。

主人公のセルジュはしゃべりませんので、物語を回していくのもキッド。謎を呼ぶのもキッド。
キッドというキャラクターなしにクロノクロスを語ることは出来ないでしょう。

主人公セルジュとキッドの出会いはパラレルワールドである「アナザー」の世界。
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幼馴染のレナとオパーサの浜で過ごしていると、突然飛ばされてしまうもう1つの世界。
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もう1つの世界では、自分を知る人は村に誰もいません。
それどころか自分は10年前 子供のころに死んだことになっているのです。
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自分にとっては見知った村々の人たちなのに、誰も自分のことを知らない。よそ者と冷たく当たられる。自宅にも自分の家族はいません。違う人が住んでいる。

もう1つの世界では、主人公セルジュは村の中にも、世界中のどこにも自分の居場所がなく、誰よりも孤独なのです。
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しかもものすごく理不尽に命を狙われます

世界中に味方が一人もいないのに、敵には命を狙われる…もうこれ以上ない絶望的な状況です。

そんな絶体絶命のピンチに、突如鳴り響く謎の声。
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そう、ここでキッドが登場します。
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見ず知らずの主人公セルジュを命を懸けて助けてくれるキッド。
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即席コンビで力を合わせ、二人で辛くも状況を切り抜けます。
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「あーいう、いばりくさった連中には、ガマンできねー。」と割って入って助けてくれたキッド。

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理由も分からずカーシュたち3人組に追い回される主人公セルジュを気にかけ、キッドは一緒に行動することを提案します。
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パラレルワールド「アナザー」の世界で、誰ひとりとも「つながり」がなかった主人公セルジュ。
そのセルジュに、初めて「つながり」が生まれた瞬間でした。

どこにも行くところ、自分の居場所はないのです。断る理由などありません。
そのうえ、命を懸けて自分を守ってくれた借りもあります。

キッドの誘いに答え、共に行動しカーシュ達から身を守ることにしました。
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そして一夜が明け、キッドと共に港町テルミナを目指すところから、クロノクロスの物語は大きく動いていくのです。

…と、いうのがおなじみのクロノクロスの物語
偶然の出会いから始まっていく壮大な展開には誰もが感動し心を引き込まれたのではないかと思います。
  • 「キッドを仲間にしない」ことで始まるもう1つの物語
さて、そんなクロノクロスの「通常」の展開では、幼馴染のレナは仲間になることはありません。
本当に二度と仲間になりません。
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話しかけてもこんな感じです。自分の墓参りを勧められる始末。

当たり前ですが、このパラレルワールド「アナザー」の世界では、主人公セルジュはとっくに死んでしまった存在であり、目の前にいる「ホーム(元の世界)」からやってきた主人公はただの不審人物です。

10年前に死んだ村の男の子と偶然同じ名前なだけの、どこにも身寄りもなく言動も怪しい謎の人物。
主人公セルジュはそれ以上でもそれ以下でもなく、特に関わりもないまま物語は完結していきます。

この主人公と「アナザー」のレナの関係性、実はキッドの誘いを受けるかどうかで変化するのです。
それによって、全く違うもう1つのクロノクロスの物語が始まります。

場面を先ほどのキッドが助けに来てくれた後に戻しましょう。
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見ず知らずの主人公セルジュを命を懸けて助けてくれたキッド。
さらに迫る危険から身を守るためにも、一緒に行くことを提案してくれます。

そんなストーリーの流れをガン無視して断ってみましょう。
かなり鋼の心が要求されますが頑張りましょう。

まず、キッドから誘いを受けたら「行かない」と断ります。
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せっかく助けてくれたのに・・・
すでにこの時点で心が痛みます
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そりゃそうですよね。
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ここでも「・・・・・・・・・・・・・・」と断りの選択肢を選びます。
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いよいよ3回目。
「それでも行かない」を選びます。
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3回も断っているのに、めちゃくちゃ優しいキッド
ますます心が痛みます。

行く当てもない主人公。
とりあえず「ホーム(元の世界)」では自分の家だった場所、すなわち「アナザー」では赤の他人の家に忍び込んで寝泊まりします。やること結構ハンパないですね。
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そして朝目覚めると、なんとそこには幼馴染のレナの姿が

選択肢が変わったことにより、違う物語が始まったのです。
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実は、レナはずっと主人公のことを気にかけてくれていたのです。

アナザーの世界において、主人公はあくまで「10年前に亡くなった昔の幼馴染を名乗る謎の男」でしかありません。

あまりにも変なことを言っている主人公を不憫に思ったのか、
それともレナの中でもかすかに「本当に亡くなったはずの幼馴染と同一人物なのでは」という気持ちがあるのか。
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いずれにせよ、「アナザー」の世界のレナと主人公セルジュの新たな人間関係がここに生まれます。
この新たな人間関係の中にあるのは恋の気持ちでしょうか。

アナザーのレナと主人公は、このクロノクロスを通してたくさんの壁を乗り越え、冒険していきます。
ですが冒険がすべて終わったとき、当然主人公は元の世界「ホーム」に帰るわけです。

そこには「ホーム」のレナが居る。
もともと「ホーム」のレナと主人公は恋仲です。元の形に収まるだけです。
そもそも「アナザー」のレナにとって「ホーム」のレナはもう1人の自分なので、結局自分と恋仲になるわけです。

でも、主人公が元の世界に帰ってしまったらもう「アナザー」の世界に生きている主人公は居ない。
そういう意味で叶わないことが決まっている、アナザーのレナの恋物語。

なんてドラマティックな展開でしょうか
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ストーリーをぶった切って「キッドを仲間にしない」選択肢を選ぶと、
「選ばれなかった未来」として、主人公とアナザーのレナの新しい物語が始まります。

まさしくクロノクロスのテーマを身をもって味わえるはず。
ぜひ「強くてニューゲーム」でもう一つの物語を遊んでみてくださいね。
アルティメット ヒッツ クロノ・クロス
スクウェア・エニックス
2006-07-20

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