3Dアクションゲーム。
64やPSの頃は「目新しいゲームの1ジャンル」ぐらいでしたが、PS3が出たころからでしょうか、完全にゲームのスタンダードになったと言ってもいいでしょう。ちょっとダークな感じだとなおそれっぽいです。
ドラゴンクエスト12ですらコマンドバトルRPGではなくなり、ダークなゲームになるかもと言っています。そのぐらい今やゲームの基本文脈はダークな3Dアクションゲームなのです。
▼こういう感じの(イメージ)
こういったダークな3Dアクションゲーム、見栄えもしますし操作性もよく非常に面白いです。
いまのスタンダードになっているだけの魅力があります。
しかしながら、やはりちょっと流行りすぎでしょう!
もちろん全部大好きなのですが、
ファミコンの頃の2Dアクションゲームに飽き、
スーファミの頃の量産型RPGに飽き、
ゲームボーイの頃のポケモンパクリゲームに飽き、
64のローポリ3Dアクションゲームに飽き、
プレステ2以降では無双シリーズに飽き、
DSのとりあえずタッチさせるゲームにも飽きてきた人間としては、
なんかこうつまみ食いをしたくなります。
いま挙げた一世を風靡したジャンルたち、
その時その時の時流に乗っておりどれもめちゃくちゃ面白いんですよ。
スーファミのRPGならクロノトリガーにFF6にマリオRPGとか、
64ならマリオ64とバンジョーとカズーイとか。でもやっぱり似ちゃうんですよね。
そんなわけで64の風来のシレン2とか、GBAの逆転裁判とか、PSのFFタクティクスとか、ちょっと流行りとは違うジャンルのゲームたちというのが居まして、



彼らも並行して遊んでいくことで「メインストリームも美味しく頂きつつ」「味変も楽しむ」ことが出来るわけです。
そんなわけで私が思う「ダークな3Dアクションゲーム」の味変は2つあるかと思います。(いくらでもあるけれど)
1つは「ファンタジーな3DRPG」、先日紹介した二ノ国です。
そしてもう1つは「カートゥーンな2Dアクションゲーム」ということで、今回紹介させて頂く「Cuphead」になります。
先述の二ノ国でもジブリの絵がそのまま3Dになって動いているのはかなり衝撃だったのですが、このゲームは2Dアクションゲームなので本当にアニメの絵がそのまま動いています。
こちら私の先日のプレイ映像です。こんな感じです。
こちらのアニメーションについて、任天堂のストアとファミ通の解説を引用させて頂きます。
レトロカートゥーン冒険アクションゲームCupheadはボスバトルを中心とした王道横スクロールアクションゲーム。手描きセルアニメと水彩画で描かれた背景、そして録り下ろしのジャズ音楽。1930年代のカートゥーンから着想を得た本作は、当時の技術を忠実に再現して作られました。シングル/ローカル協力プレイでカップヘッドやマグマンとなり、不思議な世界を冒険しながら、新しい武器やパワフルな必殺技を手に入れましょう。デビルへのつけを返し、隠された秘密を解き明かすのです。(任天堂のストアより)
そんな本作を語るうえでまず欠かせないのは、先述した1930年代のカートゥーンの影響を受けた独特のグラフィックスだ。
本作は1930年代のアニメーションの質感などを再現するために、各キャラクターの動きは1フレームずつ手描き、手塗りで表現されており、コミカルかつオーバーアクションを見せてくれる個性豊かなキャラクターたちは、表情豊かでとてもユーモラス。
平成生まれの筆者としては、再放送などで放映されていた昔の海外アニメを見るような感覚でゲームを楽しめるという、いままでにない感覚を味わえた。とはいえ、本作の“1930年代のカートゥーン”に対する思い入れが感じられる部分は決してそれだけではない。なんと、フィルムに入ったホコリやシミ、フィルムで映像を流す際に聞こえる独特のノイズ音さえも見事に再現されており、それらのクラシカルな要素が本作をより魅力的な作品へと引き立てているのだ。少し黄色味がかったロード画面に黒い線やシミが写り込み、ノイズ音だけが聞こえる静けさは、ひと昔前のフィルム映画が始まる直前のワクワク感を思い起こさせ、若輩者の筆者ですらどこか懐かしさを感じてしまうほど。上の世代の方がプレイすると、より懐かしさを感じられるのではないだろうか。(ファミ通より)
というわけで、なんとこのゲームのグラフィックは手描き・手塗りです。
映像を見て頂くと分かりやすいのですが、画面の質感がのっぺりしていないのでパッと見てすぐに違いが伝わるのではないかと思います。
私はそれほどアニメには詳しくないのですが、本当に昔のカートゥーンアニメ映画を見ているような感覚です。素人には分からない丁寧なこだわりの一つ一つがこの画面を作り上げているのでしょう。
このステージでは代わる代わる野菜たちと戦っていくんですが、まず野菜と戦うというのが面白すぎます。なかなか戦わないですからね、野菜と。
涙で攻撃してくる玉ねぎはともかく、第3の目が開眼してレーザーを放つニンジンについてはもう薬をキメながら作ったとしか思えない(褒め言葉)造形ですが、こんなキャラクターたちがどんどん出てくるのもこのゲームの大きな魅力です。
- なによりもゲーム内容が面白い
同じくWikipediaで全世界600万本のゲームを調べてみると相当に濃いメンツです。
というか64のスマブラは555万本、スーパーマリオサンシャインは591万本なので任天堂の超メジャータイトルよりも売れてるんですね。時代が違うとはいえすごい、すごすぎます。
「なんでそんなに売れてるの?」というところですが、やっぱりこのカップヘッド、何よりもゲームとしてめちゃくちゃ面白いんです。たぶん10秒ぐらい触れば分かると思います。
- 抜群の操作性
噂通り難易度の高い2Dアクションゲームなのですが、とにかく操作性が抜群。
思う存分に画面内をカップヘッドとマグマンが飛び回ってくれますのでストレスフリーです。
主人公が飛び道具で戦うアクションゲームということで、
ロックマンとかガンスターヒーローズと似たよ
うなゲームなのですが
これらのゲームに参戦したら確実に無双するだろうなという操作性の良さです。
例えるならマグネットコーティングされてるRX-78-2。
もしくはキラがOSを書き換えたストライクでしょうか。
存分にパイロットの技量を反映してくれます。





しかもこの「負けたときに出てくるやつ」、敵の種類や残りのHPによって話すコメントの内容が変わります。
クラッシュ・バンディクーがミスしたとき面白いのは「一番イヤな気持ちになるときを少しでも楽しくしたいから」だと聞いたことがありますが、まさにこのカップヘッドも同じ精神ではないでしょうか。
なんならこのイラストやコメントが見たいがためにわざと負けることすらあります。だいたいはそんなことしなくても負けますが。

そして勝つと、これまた昔のディズニーアニメが始まるときみたいな画面で結果発表してくれます。
ギリギリで勝ったら「めっちゃギリギリだったやん!」ってなりますし、もちろん良い点取ったら取ったで楽しいのでこの採点機能も非常に良い取り組みだったと思いますね。
なによりも、だいたい苦労して倒すのでこの画面が出ることによる「一区切りついた感」がすごいです。頑張ったな~という気持ちになれます。
- 各機種で遊べるマルチ展開、お求めやすいお値段
実はもともとはPC&Xboxのゲームで、その後マルチ展開をしています。
(私がプレイしているのはNintendo Switch版です)
▼Nintendo Switch
▼PS4
▼Windows,Xbox
そしてお値段はなんと定価で約2,000円、セール時には1,500円ぐらいで買うことが出来ます。
何度も長く遊べるゲームですし、ボリュームもあるので大満足間違いなし。おススメのゲームです。
またヴィレッジヴァンガードなどに行くとよくキャラクターグッズが売っています。
それだけキャラクターに魅力がある証拠。
またネットフリックスのアニメ化も2019年以降準備が進められており、さらにゲームの続編も予定されているとのこと。
まだまだ広がるカップヘッド・ワールドから目が離せません。
ぜひダークな3Dアクションゲームの味変にチャレンジしてみて下さいね。