こんにちは、にどねゆうきです。
今日はニンテンドーゲームキューブの「biohazard4(バイオハザード4)」について私のレビュー・感想を書いていきたいと思います。


まえがき:ゲハ戦争と小文字biohazard4  

いやーこのゲームが出たとき、2ちゃんねるのゲームハード・業界板(通称ゲハ板)が荒れに荒れていました。ドラクエとかゼルダに出てくる闇の世界より荒れてましたね。

今になって思えばというところですが、
当時は「ゲームキューブ」「PS2」「Xbox」っていうすごい似たようなゲーム機が3台あったんですよね。

NINTENDO GAMECUBE本体 バイオレット PlayStation 2 オーシャン・ブルー【メーカー生産終了】 Microsoft Xbox 本体


そして今ほどマルチハードで出すのが一般的ではなく、その前の「64」「PS」「サターン」時代の名残もあり「FF7みたいな面白いゲームを独占したハードが売れる」空気がありました。
当時の任天堂もそうした「面白いソフト独占戦争」に参戦。

こうした面白いソフトはPSの専売特許だったのですが、
ゲームキューブでは「テイルズオブシンフォニア」や「メタルギアソリッドのリメイク版」や「ファイナルファンタジーの番外編」などなど、様々なゲームが独占発売されていったのです。

TALES OF SYMPHONIA テイルズ・オブ・シンフォニア METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル

そうなるとみんな自分の応援しているハードに面白いゲームが来てほしいから、つい熱が入ってゲハ板は大荒れしていたのではないでしょうか。何にでもキレている方はいっぱい居るので正直分かりませんが。


そしてそして、その独占戦略の一環でPSを代表するゲーム『BIOHAZARD(バイオハザード)』シリーズもゲームキューブで販売されることに。しかも完全新作

それが「biohazard4」なのです。


当時のゲームキューブのバイオハザード愛は尋常ではなく、まず初代BIOHAZARDがリメイクされ「biohazard」として発売。続いて新作「biohazard0」が発売されました。
どちらもメモリーカード59がなぜか付属しているありがたいソフトでした。

biohazard 「メモリーカード59」付 biohazard 0 「メモリカード59付」

そして2と3とコードベロニカもゲームキューブに移植。
当時ゲームキューブで全てのバイオが遊べるようになったのです。

バイオハザード 2 バイオハザード 3 ラストエスケープ バイオハザード コード:ベロニカ 完全版

これで姉が大いにハマりまして、我が家にはゲームキューブ版バイオが4と合わせて6作品全てありました。ゲームキューブバイオ界ではちょっとした家だと思います。

見ての通り大人の事情感プンプンで、
リメイクや新作は小文字の「biohazard」、そして移植作は「BIOHAZARD」となっているのです。

「今後biohazardの新作は任天堂ハードでしか出さない」みたいな発言も当時あったようななかったような気がしますが、無事に新作は大文字「BIOHAZARD8 (VILLAGE)」として発売されています。約束は守られました。たぶん。



というわけで出る前から色々あったバイオ4ですが、いやもうこれがめちゃくちゃ面白い!!
見下ろし型ラジコン操作の探索ゲームだったバイオハザードは、この4からそのゲーム性を大きく変えることとなりました。この4での飛躍が今に繋がっているんじゃないかと個人的には思っています。
すごいゲームですバイオ4。

最終的にはものすごい種類の機種で遊べるゲームになっているのも、このゲームの普遍的な魅力を表しているのではないかと思います。もうどの機種で出たのか分からないぐらい売れてますね。



 ▼作品情報
ジャンルサバイバルホラー
対応機種ニンテンドーゲームキューブ
PlayStation 2
PlayStation 3
PlayStation 4
Wii
Microsoft Windows
Xbox 360
Xbox One
Nintendo Switch
Gクラスタ
開発元カプコン第4開発部
発売元カプコン
販売元カプコン
プロデューサー小林裕幸
川田将央(PS2)
中井実(Wii)
ディレクター三上真司
松下邦臣(PS2)
中井実(Wii)
シナリオ三上真司
音楽内山修作
千本木操
シリーズバイオハザードシリーズ
人数1人
発売日ニンテンドーゲームキューブ:
アメリカ合衆国の旗 2005年1月11日
日本の旗 2005年1月27日
欧州連合の旗 2005年3月18日
PlayStation 2:
アメリカ合衆国の旗 2005年10月25日
欧州連合の旗 2005年11月4日
オーストラリアの旗 2005年11月11日
日本の旗 2005年12月1日
Windows:
欧州連合の旗 2007年2月23日
日本の旗 2007年6月7日
Wii:
日本の旗 2007年5月31日
アメリカ合衆国の旗 2007年6月19日
欧州連合の旗 2007年6月29日
オーストラリアの旗 2007年7月5日[1]
PS3 / Xbox 360:
日本の旗 2011年9月8日
Steam:
日本の旗 2014年2月28日
PS4 / Xbox One:
日本の旗 2016年8月30日(DL版)
日本の旗 2016年12月1日(パッケージ版)
Switch:
日本の旗 2019年5月23日
対象年齢CEROD(17才以上対象)
ESRBM(17歳以上)
OFLC:MA15+
PEGI18
USK18(18歳未満提供禁止)
BBFC:15
コンテンツ
アイコン
暴力
ダウンロード
コンテンツ
なし
売上本数GC: 世界 160万本 [2]
PS2: 世界 230万本 [2]
Wii: 世界 200万本 [2]
DL(PS3, Xbox 360) 世界 120万本 [2]
PC, DL: 世界 140万本 [2]
PS4, Xbox One, DL: 世界 210万本 [2]
Wikipediaより)


 1.ここが面白い  
  • 大成功の路線変更!爽快感あふれるTPSシューティング

    bhz1

いやーもう動かしているだけで面白い、ゲームのお手本みたいなゲームです。
元々バイオハザードってどちらかというと「動かしにくい」ゲームだったんですよね。

当時ラジコン操作と呼ばれていましたが、進む向きを決めて動いていくあのスタイルは慣れるまでなかなか急な方向転換や進みたいところに進むのが難しい。
そんなピンチになっても上手く動かせないというところが、恐怖でテンパるリアルさとマッチしていてゲームの魅力となっていたのが過去作品だったかと思います。

それを全部捨て、クイックに動きまくるバイオ4主人公のレオン君。
敵もバンバン出てくるバンバンやっつけられます弾もめちゃくちゃ落ちてます

サバイバルホラーというのがなんか全然違う単語に聞こえてきますが、過去作の方針を全部転換してもお釣りがくるぐらいの面白さ。ここまで1・2・3・ベロニカとすでに大ヒットしていたシリーズなのにこの思い切りは本当にすごいですよね。

bhz3


定期的に敵がわらわら湧いてくる場面があるのですが、
武器を持って近づいてくる敵をヘッドショットで仕留めたり足を狙って転ばせたたり、必殺レオン君キックをくらわせたりとテンポよくバリエーション豊かな戦いは本当に面白いです。

もうバイオ版三国無双みたいなゲームになってますが、細けえことはいいんだよ!!という思い切りの良さで神ゲーが誕生しました。



  • すぐ死ぬ&すぐリトライ
bhz4

本作、クラッシュバンディクーぐらいの勢いでレオン君すぐ死んでしまいます。
とくによくあるのがイベントシーン。
イベントシーンを「へーそうなんや」ぐらいな感じで眺めていて、美味しいコーヒーでも飲んでいるとこうしたボタン操作が現れ、コントローラーを握る間もないまま1秒後にはレオン君死にます。

もうめっちゃ「You are Dead...」ってなるんですよ。
そしてペナルティも何もなく、「Continue??」みたいなのが出てきて「YES!!」というと何ごともなかったかのように時が戻ってレオン君復活します。例えるならファミコンゲームみたいな感じです。

そのイベントシーンも、いきなりものすごく狭い道に大岩がゴロゴロ転がってくるとか理不尽だけど笑えるものが多すぎてインパクト絶大です。そんな若干間抜けなシーンも押し通せるレオン君のイケメンさすごすぎます。


  • セーブが何回でも出来るストレスフリーさ
bhz5

前述の「すぐコンティニューできる」にも通ずるのですが、
とにかくプレイ中のストレスを極限まで減らして気軽に楽しくプレイできることに徹底的に注力しているのがバイオ4の特徴。

その思い切りはすさまじく、インクリボンでセーブをするというバイオハザードの基本中の基本みたいなルールにも容赦なくメスが入れられます。なんとバイオ4では無制限にセーブが出来るようになりました。
例えるのが難しいですが、ドラクエで全滅してもお金が半分にならなくなったみたいな衝撃です。

これもセーブ回数を減らすことで緊張感を高めるというバイオシリーズの仕組みだったかと思いますが、新しい「バイオ4」としての面白さを突き詰めていくために再構成されています。





 2.ここはクセある  


  • クセとかそういうのがない
bhz6


前述の通りバイオ4はこれまでのバイオハザードとは毛色の違うシリーズです。
ですが、もうそこは明らかに違うので旧作の要素を今作に期待している方はあまりいらっしゃらないのではないかと思います。

そういう意味で、完全新作としてのバイオ4はもうけちのつけようがない神ゲーではないでしょうか。

強いて言えばオペレーターのハニガンが中盤出てこなくなるぐらいしか思いつきませんでした。




 3.まとめ評価  

長く続いたシリーズを新たな要素を加えて再構成するのって本当に難しいと思うんですよね。
それを見事にやり遂げたのがこのバイオハザード4。

大成功の秘訣は「バイオ4としての目指すビジョンが明確だったこと」
「そのビジョンにとって必要かどうかを判断軸とし、過去作の重要要素であっても容赦なく取捨選択したこと」ではないでしょうか。

全ての変革に通じる好事例を体現してくれたのがこのバイオ4だったのではないかと思います。
超名作だけあってたくさんのハードで遊ぶことが出来ます。
未体験の方はぜひお手に取ってお楽しみください!遊んだ方はぜひもう一度。何度やっても面白いです。


バイオハザード4 - PS4
カプコン
2016-12-01










バイオハザード4
カプコン
2005-12-01




BioHazard4
カプコン
2005-01-27