こんにちは、にどねゆうきです。
今日はPS3の「AFRIKA(アフリカ)」について私のレビュー・感想を書いていきたいと思います。
▼作品情報
(Wikipediaより)
1.ここが面白い
一応ゲームタイトルは「AFRIKA」なのですが、舞台は普通に「AFRICA」です。タイトル画面の地図でもおなじみの大陸が映っています。
TV番組でいえば「ダーウィンが来た!」や「ワイルドライフ」、映画でいえば「LIFE」「OCEANS」などが好きで、いつかお金を貯めてケニアのサファリに行くのが夢な私としてはもう魔法のようなゲームです。
しかもこのコロナ禍で富士サファリパークに行くのもはばかられる令和の世。
富士サファリパーク公式ゲームが出たらそれはそれでめちゃくちゃやってみたいですが、端的に言えば東京に居ながらアフリカに行けちゃうのがこのゲームの一番の魅力です。
このAFRIKA、一応設定とストーリーがありそれが没入感を高めてくれます。
もっと無機質に、本当にシミュレートされたアフリカを覗き込むだけというゲームにも出来たかもしれませんが、この設定がアフリカに居るんだという気持ちを高め、のめり込ませてくれます。
主人公はカメラマン。
ストーリーとしては、国元から毎日仕事の電子メールが来るので、その依頼(写真撮影)をクリアして日銭を稼ぐという、世知辛いポケモンスナップみたいなお話です。
主人公はフランス人のエリック君かアメリカ人のアンナちゃんから選べます。
選ばなかったほうが「パートナー」になり、色々と解説してくれます。
私はエリックを選びましたのでアンナがパートナーです。
そしてこんな感じでメールが届き、写真を撮ったら添付して返信することでお金が振り込まれます。
発注書もなく、写真の評価によって振り込まれる金額がこちらの承諾なしに決まるという恐ろしい契約での仕事になっています。小村寿太郎が改正に動くレベルの不平等さです。
ただしこのゲームのジャンルはシミュレーター。しかもナショナルジオグラフィックが監修についていますので、ナショナルジオグラフィック社はこんな感じのやり取りで写真を購入しているのかもしれません。なんと恐ろしい...
とにかく、単純化されたその設定がなんとなく自分をアフリカ出張中のカメラマン気分にさせてくれます。
一応パソコンなんかもそれっぽくなってまして、現代を舞台にしたゲームなのでこういう作り込みがとても楽しいです。
いやーもう可愛いです。3Dで描かれたアフリカの動物。
同じPS3でも、ゲーム性を前面に押し出したトーキョージャングルに比べると、その動物らしさの再現に全力を尽くした感じがします。動きがすごくそれっぽいんですよ。
しかも動物の写真を撮影すると、ポケモン図鑑的な感じでアフリカの動物図鑑が増えていきます。
ナショナルジオグラフィック全面協力で作られた図鑑ページの完成度は半端ないです。
解説ページはボタンを押すと詳細を読むことができ、動物の生態をしっかりと伝えてくれます。
この図鑑を見てからゲームの世界に戻ると、本当にこの解説通りに動物が動いていてますます面白くなります。(例えば群れの作り方とか)
どっぷりゆっくりと動物のいる世界に浸れる、これが何よりもこのゲームの魅力かなと思います。電源を入れればそこがアフリカです。
2.ここはクセある
例えばカバなら、このぐらいの距離で撮影していても気付かれて主人公がやられてしまいます。
幸い主人公は不死身なのでカメラ内の撮影済み写真を全て失うだけで命は助かるのですが、肉食動物の写真を撮ることは容易ではありません。
ナショナルジオグラフィックのカメラマンって本当にすごいんだなということを改めて教えてくれるシミュレーターゲームがこの「AFRIKA」でもあります。
依頼のメールは例えば飲料水メーカーから「キリンが水を飲んでいる写真が欲しい」などと具体的に発注されます。
依頼者は気軽に頼んでくるんでしょうが、こういう「〇〇が××している写真」を撮るのは本当に難しいです。
例えばキリンが水を飲んでいる写真を撮る為に、この絶好の草木の影に隠れてじっと待たなければいけません。
しかし、そもそもキリンがなかなか来ない上にせっかく来ても「さて水を飲....毛づくろいしよう」といった感じで、思わせぶりな行動ばかりで全然写真を撮らせてくれません。
しかしながら現実世界でそんな都合よくキリンが水を飲んでくれるでしょうか。
そう思えば5分10分ぐらい待っていればなんとかなるゲームは遥かに良心的です。ゲームで何もしない10分はけっこう長いですが。
やっと飲んでくれたときの喜びはひとしおです。
そんな一生懸命撮影した写真はCランク評価でした。世の中なかなか厳しいものです。
3.まとめ評価
個人的にはすごくPS3らしいゲームかなと思います。
スーファミがPSになったとき、新しく3D空間を走り回るクラッシュバンディクーのようなゲームが遊べるようになりました。
PS2になったとき、たくさんのキャラクターを同時に動かす三国無双のようなゲームが遊べるようになりました。
じゃあPS3になったとき「どんな新しい遊びが増えるのか」ということを考えたときに、「ライオンという記号ではなくライオンそのものが動いているように見える」ゲーム、すなわち「現実世界のシミュレーター」という新しい遊びを提供してくれたのがこのゲームかなと思います。
このゲーム、動物やアフリカの大地があまりにデフォルメされていては成立しません。
やはりPS3の高い処理性能があってこその没入感だと思うので、次世代機ならではの遊びを提供してくれた素晴らしいゲームだなと思っています。ちょっとしたVRみたいなものですよね。
ゲームというよりはシミュレータなのでクセはありますが、コロナ禍の今だからこそもう1度遊んで頂きたい名作です。今ではお値段もお手頃なので、ぜひアフリカの世界に飛び込んでみて下さいね。
今日はPS3の「AFRIKA(アフリカ)」について私のレビュー・感想を書いていきたいと思います。
▼作品情報
ジャンル | シミュレーション(サファリ) |
---|---|
対応機種 | PLAYSTATION 3 |
開発元 | ライノスタジオ |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
人数 | 1人 |
メディア | BD-ROM |
発売日 | 2008年8月28日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス | DUALSHOCK3対応 |
売上本数 | 10万本 |
その他 | PLAYSTATION Network対応(2010年8月31日で終了) |
1.ここが面白い
- アフリカのサファリを大冒険!!
一応ゲームタイトルは「AFRIKA」なのですが、舞台は普通に「AFRICA」です。タイトル画面の地図でもおなじみの大陸が映っています。
TV番組でいえば「ダーウィンが来た!」や「ワイルドライフ」、映画でいえば「LIFE」「OCEANS」などが好きで、いつかお金を貯めてケニアのサファリに行くのが夢な私としてはもう魔法のようなゲームです。
しかもこのコロナ禍で富士サファリパークに行くのもはばかられる令和の世。
富士サファリパーク公式ゲームが出たらそれはそれでめちゃくちゃやってみたいですが、端的に言えば東京に居ながらアフリカに行けちゃうのがこのゲームの一番の魅力です。
- 設定がそれっぽくて没入感がある
このAFRIKA、一応設定とストーリーがありそれが没入感を高めてくれます。
もっと無機質に、本当にシミュレートされたアフリカを覗き込むだけというゲームにも出来たかもしれませんが、この設定がアフリカに居るんだという気持ちを高め、のめり込ませてくれます。
主人公はカメラマン。
ストーリーとしては、国元から毎日仕事の電子メールが来るので、その依頼(写真撮影)をクリアして日銭を稼ぐという、世知辛いポケモンスナップみたいなお話です。
主人公はフランス人のエリック君かアメリカ人のアンナちゃんから選べます。
選ばなかったほうが「パートナー」になり、色々と解説してくれます。
私はエリックを選びましたのでアンナがパートナーです。
そしてこんな感じでメールが届き、写真を撮ったら添付して返信することでお金が振り込まれます。
発注書もなく、写真の評価によって振り込まれる金額がこちらの承諾なしに決まるという恐ろしい契約での仕事になっています。小村寿太郎が改正に動くレベルの不平等さです。
ただしこのゲームのジャンルはシミュレーター。しかもナショナルジオグラフィックが監修についていますので、ナショナルジオグラフィック社はこんな感じのやり取りで写真を購入しているのかもしれません。なんと恐ろしい...
とにかく、単純化されたその設定がなんとなく自分をアフリカ出張中のカメラマン気分にさせてくれます。
一応パソコンなんかもそれっぽくなってまして、現代を舞台にしたゲームなのでこういう作り込みがとても楽しいです。
- 動物がかわいい&解説がすごい
いやーもう可愛いです。3Dで描かれたアフリカの動物。
同じPS3でも、ゲーム性を前面に押し出したトーキョージャングルに比べると、その動物らしさの再現に全力を尽くした感じがします。動きがすごくそれっぽいんですよ。
しかも動物の写真を撮影すると、ポケモン図鑑的な感じでアフリカの動物図鑑が増えていきます。
ナショナルジオグラフィック全面協力で作られた図鑑ページの完成度は半端ないです。
解説ページはボタンを押すと詳細を読むことができ、動物の生態をしっかりと伝えてくれます。
この図鑑を見てからゲームの世界に戻ると、本当にこの解説通りに動物が動いていてますます面白くなります。(例えば群れの作り方とか)
どっぷりゆっくりと動物のいる世界に浸れる、これが何よりもこのゲームの魅力かなと思います。電源を入れればそこがアフリカです。
2.ここはクセある
- 肉食動物にすぐにやられる
例えばカバなら、このぐらいの距離で撮影していても気付かれて主人公がやられてしまいます。
幸い主人公は不死身なのでカメラ内の撮影済み写真を全て失うだけで命は助かるのですが、肉食動物の写真を撮ることは容易ではありません。
ナショナルジオグラフィックのカメラマンって本当にすごいんだなということを改めて教えてくれるシミュレーターゲームがこの「AFRIKA」でもあります。
- いい写真を撮るためにはとにかく忍耐。
依頼のメールは例えば飲料水メーカーから「キリンが水を飲んでいる写真が欲しい」などと具体的に発注されます。
依頼者は気軽に頼んでくるんでしょうが、こういう「〇〇が××している写真」を撮るのは本当に難しいです。
例えばキリンが水を飲んでいる写真を撮る為に、この絶好の草木の影に隠れてじっと待たなければいけません。
しかし、そもそもキリンがなかなか来ない上にせっかく来ても「さて水を飲....毛づくろいしよう」といった感じで、思わせぶりな行動ばかりで全然写真を撮らせてくれません。
しかしながら現実世界でそんな都合よくキリンが水を飲んでくれるでしょうか。
そう思えば5分10分ぐらい待っていればなんとかなるゲームは遥かに良心的です。ゲームで何もしない10分はけっこう長いですが。
やっと飲んでくれたときの喜びはひとしおです。
そんな一生懸命撮影した写真はCランク評価でした。世の中なかなか厳しいものです。
3.まとめ評価
個人的にはすごくPS3らしいゲームかなと思います。
スーファミがPSになったとき、新しく3D空間を走り回るクラッシュバンディクーのようなゲームが遊べるようになりました。
PS2になったとき、たくさんのキャラクターを同時に動かす三国無双のようなゲームが遊べるようになりました。
じゃあPS3になったとき「どんな新しい遊びが増えるのか」ということを考えたときに、「ライオンという記号ではなくライオンそのものが動いているように見える」ゲーム、すなわち「現実世界のシミュレーター」という新しい遊びを提供してくれたのがこのゲームかなと思います。
このゲーム、動物やアフリカの大地があまりにデフォルメされていては成立しません。
やはりPS3の高い処理性能があってこその没入感だと思うので、次世代機ならではの遊びを提供してくれた素晴らしいゲームだなと思っています。ちょっとしたVRみたいなものですよね。
ゲームというよりはシミュレータなのでクセはありますが、コロナ禍の今だからこそもう1度遊んで頂きたい名作です。今ではお値段もお手頃なので、ぜひアフリカの世界に飛び込んでみて下さいね。