500Wで2分50秒の冷凍唐揚げを、800Wの我が家で「1分51秒」で温めたい!ので計算アプリを作りました。
お気に入りの冷凍唐揚げがあります。具体的にいえばニチレイの特からです。パッケージ裏には「500Wで4個3分00秒」と書かれていて、どこにでも売っている、しかし最高峰の銘品です。

ある日、ふと思いました。
「うちの電子レンジは800Wまで手動で設定できる。計算上、1.6倍もパワーがあるんだから、もっと時短できるはず。でも、じゃあ一体、何分何秒温めればいいんだろう?」
ちょっと時短しようかと思い、毎回なんとなくの時間で温めては、まだ中が冷たかったり、逆に熱すぎてお肉がカピカピになってしまったり…。この地味なストレス、そして「せっかくのパワーを活かしきれていない」というもどかしさ。
この面倒な計算を自動化して、日常のささいなひと手間をもっと楽しく、もっと彩り豊かにできないか?
そんな個人的な(でも、きっと多くの人が共感してくれるはずの)想いから、この小さなアプリ「レンチン時短けいさん」を作成しました。(ちなみに、500Wで3分00秒は、800Wだと「1分53秒」が正解です!)

ただしい時間を、もっとかわいく。
「レンチン時短けいさん」は、冷凍食品やお弁当のパッケージに書かれているワット数と加熱時間を、あなたのお家の電子レンジに合わせて瞬時に変換する、ただそれだけのための計算アプリです。

でも、ただ計算するだけじゃつまらない。だから、毎日使いたくなるような、かわいくて親しみやすいデザインにこだわりました。面倒な計算はアプリに任せて、あなたはいつでも「ちょうどいい」温かさのご飯を楽しんでください。
このアプリは、あなたの使い方に合わせて3つの方法でご利用いただけます。今すぐ試したい方はWebアプリ版を、いつも使う方はスマホのホーム画面に追加して、そしてアプリはストアから派!という方は各ストアの公式アプリをご利用ください。
(AppStoreではロンチしていないので、iPhoneの方は「WEB版」をご使用ください)
【開発の裏話】AIと共に創る、モダンなWeb技術
このアプリ、見た目はシンプルで実際単純なアプリではあるのですが、現代的なWeb技術の詰まったチャレンジにも取り組んでいます。技術に興味のある方に向けて、少しだけ裏側をお話しします。
AIとのペアプログラミング
このアプリの骨格となるコードの多くは、Google AI Studio (Gemini) と対話しながら書き進めました。例えば、「20言語に対応するための翻訳の仕組みを作りたい」「ドラムロール式のUIを実装したい」といった複雑な要望に対して、AIが最適なコードを提案。それを元に私が改良を加えていく、まさに「AIとのペアプログラミング」で開発は進みました。かっこつけるとAIドリブンな感じというか、バイブコーディングで作っています。
モダンな技術スタック:React, TypeScript, Vite
アプリの心臓部は、現代のWeb開発で人気の高いReactとTypeScriptで構築されています。具体的には、UIの状態管理にはReact Hooks(useState
やuseEffect
)を活用し、リアルタイムに計算結果が更新されるインタラクティブな体験を実現しています。開発環境はNode.js上で動作し、ビルドツールには高速なViteを採用することで、快適な開発体験と最適化されたアプリ性能を両立させました。
Webアプリとストアアプリ、両方から使えます
このアプリが「インストール不要」で「ホーム画面に追加」できるのは、PWA(プログレッシブウェブアプリ)という技術のおかげです。Webサイトでありながら、一度アクセスすればオフラインでも動作し、まるでスマホのネイティブアプリのようにサクサク使えます。まずは気軽に試してほしい、という想いからこのPWA版をメインにしました。
もちろんアプリは通常ストアから入手する、という流れもありますのでGoogle PlayやMicrosoft Storeでもアプリをロンチしています。GoogleとMicrosoftの審査を通過しており、より多くの方に安心してご利用いただけるかと思います。
これもPWAの技術を応用(PWAbuilderというものを使っています)することで、比較的スムーズに開発することができました。
さいごに
私がそうだったように、日常の小さな不便は「そういうものだ」と諦めてしまいがちです。でも、ほんの少しの工夫やテクノロジー、そして時にはAIの力を借りることで、その不便が「楽しい体験」に変わることもあります。
もしこの小さなアプリが、みなさまの日常に少しでも「楽しい彩り」を添えることができたなら、開発者としてとても嬉しいです。ぜひ一度、お試しください!
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